今までは、早漏である/早漏でないを、しっかり区別する術がありませんでした。
自分が早漏であると思えば、精神的にプレッシャーがかかり、心因性の早漏になることだってあります。
早漏でないといいきる人でも、客観的に見れば、「その射精の早さは早漏なんじゃない?」と言われる事もあります。
2008年には、早漏についての議論が世界で行なわれており、しっかりとした早漏の定義が決められることになりました。
しかし、早漏の定義が決まったから言っても、早漏の判別が曖昧な事実は変わりありません。
早漏の定義とは?
最近までは、何からが早漏で、何からが早漏ではないのか?という定義そのものが曖昧でしたが、第103回米国泌尿器科学会(2008年)から、このような早漏の定義が改められ発表されました。
・性交渉の時に、毎回または、ほぼ毎回1分以内に射精してしまう。(女性器への挿入前・挿入後どちらの場合でも)
・射精を自分の力でコントロールする事ができず、遅らせることができない。
・十分に性行為をすることができなくて、性行為自体に苦痛や苦手を感じたり、ストレスがたまっている精神的状態である。それにより、性行為を避けてしまう、性行為に消極的になること。
国立生物工学情報センター【アメリカ合衆国の国立衛生研究所 の下の国立医学図書館 の一部門として 1988年11月4日に設立された機関
30秒で射精してしまう人、1分~3分も射精を我慢できない人が早漏である可能性が高いとされてきたのは変わっていません。
今までの早漏は、男性器の亀頭や竿が過敏すぎる為と、物理的な面だけである考えられておりました。
しかし、今では早漏は精神状態にも関連するということが分かっており、早漏の認識を改める結果になりました。
早漏の定義は女性が決める?
世界的な機関であるアメリカの国立生物工学情報センタ-が、早漏の定義を発表しましたが、それが必ずではないということを覚えておいてください。
それはなぜかというと、早漏とは男性が決めるものではなく、女性が決めるものなのだからです。
明確には、女性によって変化がおこる可能性があるということです。
早漏の定義にもありますが、性行為にストレスを感じて、消極的になることも早漏の1つです。
しかし、仮に30秒で射精してしまうとしても、女性が満足していれば、性行為にストレスを感じたり、消極的にはならないと思います。
逆に、10分射精を我慢できるとしても、女性が満足していない事が続けば、男性も消極的になっていくでしょう。
国際性機能学会【ISSM】が出している文献・泌尿器外科からの早漏の定義では、
「女性が希望する挿入から射精までの時間に達しない場合」とし、適切な射精時間は個々の女性パートナーの希望時間によって変化すると考える。
参照:泌尿器外科
とも記載されている事から、早漏の基準が確定的なものではなく、女性側の意見では大きく変わるとも考えられます。